馬頭観音

石塔類【尾崎】

馬と人との営みを刻む、馬頭観音像

馬頭観音は、観音菩薩(かんのんぼさつ)(観音さま)の六つの変化身(六観音(ろっかんのん))の一つで、頭の上に馬をいただいている姿から、馬の守護仏(しゅごぶつ)として広く信仰されています。
農業集落であった西沢田では、馬は多くの農家で農作業にはなくてはならない農耕馬として、また、毎日共に働き、暮らす「相棒」として、家族同様大事に飼われていました。
 惜しまれながらも命脈尽きた馬をいた悼むため、宝暦2年(1752)、永正寺4世・察堂恵観和尚が、現在の地に馬頭観音の石仏と一対の供養塔をまつ祀りました。
 石仏と一対の石塔を包むように立っている石のほこら祠は、自然風化を防ぐため、後年になって村人たちの手によって建てられたものです。祠には「大正5年2月建立」と記されています。
 祠の周りには2基の石仏と7基の石塔があり、風化が進み建立の年代は読めませんが、いずれも自分の飼っていた馬の供養のために個人が建てたものです。
 「昭和50年8月」と刻まれた石塔が一基あり、その頃はまだ馬を飼っていた家があったことが窺われます。

永正寺住職が「馬頭観音」の幟旗を立て、花を手向けて供養を続けています。
代々言い継がれてきた農家の子孫が供養に訪れる姿も見られます。

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ギャラリー

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